「俺達は運がいい」

立ち上がるなり、ゴーストは葉巻を咥えて火を点ける。

実にヘビースモーカーだ。

暇さえあれば葉巻を咥える辺り、小川分隊の小暮といい勝負だとマットは思う。

「この広大なアフガンで、こう都合よくコートニーの情報が手に入ったんだからな」

「…罠だという可能性は?」

ジェフが言う。

先程の一団は、ゴースト達が潜んでいるのを知っていながら、わざと大声でコートニーの情報を流し、誘き寄せようとしているのではないかというのだ。