「装備が古臭くて、やんなるぜ。なぁ、マット」
マットの隣に座っていた、同じ装備を身につけた兵士が言う。
ステビンス。
マットとは第75レンジャー連隊に所属していた時からの親友だ。
「仕方ないさ」
戦闘服と同色のフリッツヘルメットを被り直しながらマットは呟いた。
「ディアボテロ対策部隊は国連直轄、様々な国の寄り合い所帯だ…思うように予算が出なくて、旧式の装備に頼らざるを得ない」
ディアボ。
半年前、米軍が新種の生物の遺伝子から試作型生体兵器を作り出し、そのノウハウを軍事転用しようとしている事が明らかになった。
更に悪い事に、国防総省の厳重なセキュリティを掻い潜ってのハッキングにより、そのデータが流出。
軍事転用のノウハウがテロリスト達の手に渡る事になってしまった。
世界中で頻発しているテロや紛争に投入されるその生体兵器を、各国の軍隊は『ディアボ(ポルトガル語で悪魔の意)』と呼称。
早急な対策が課題となった。
マットの隣に座っていた、同じ装備を身につけた兵士が言う。
ステビンス。
マットとは第75レンジャー連隊に所属していた時からの親友だ。
「仕方ないさ」
戦闘服と同色のフリッツヘルメットを被り直しながらマットは呟いた。
「ディアボテロ対策部隊は国連直轄、様々な国の寄り合い所帯だ…思うように予算が出なくて、旧式の装備に頼らざるを得ない」
ディアボ。
半年前、米軍が新種の生物の遺伝子から試作型生体兵器を作り出し、そのノウハウを軍事転用しようとしている事が明らかになった。
更に悪い事に、国防総省の厳重なセキュリティを掻い潜ってのハッキングにより、そのデータが流出。
軍事転用のノウハウがテロリスト達の手に渡る事になってしまった。
世界中で頻発しているテロや紛争に投入されるその生体兵器を、各国の軍隊は『ディアボ(ポルトガル語で悪魔の意)』と呼称。
早急な対策が課題となった。


