またマットの前に立ちはだかる、戦争経済という現実。
「綺麗事を言ったって、お前達だって兵士として戦争をし、愛国心だの平和維持だのの名目で引き金を引き、敵を撃つ。撃った相手が人間じゃないから、ディアボだからなんてのは言い訳だ…やっている事は俺達と変わらない。雇い主がアメリカかテロリストかの違いだけだ。お前達がやっているのも、ビジネスとしての戦争だ」
「……」
マットも、ジェフも、返す言葉がない。
職業軍人である以上、それは正論だ。
正しい戦争などない。
どんなお題目や理想を掲げた所で、戦争そのものは悪であり、戦争を仕掛けた者も、加担した者も、それによって利益を得た者も、全て悪だ。
その『悪』の一人であるマットが、どうしてゴーストを責められるのか。
「…別にお前さんを詰るつもりはない」
ゴーストは背を向けた。
「急ごう。立ち話するような場所じゃない」
「綺麗事を言ったって、お前達だって兵士として戦争をし、愛国心だの平和維持だのの名目で引き金を引き、敵を撃つ。撃った相手が人間じゃないから、ディアボだからなんてのは言い訳だ…やっている事は俺達と変わらない。雇い主がアメリカかテロリストかの違いだけだ。お前達がやっているのも、ビジネスとしての戦争だ」
「……」
マットも、ジェフも、返す言葉がない。
職業軍人である以上、それは正論だ。
正しい戦争などない。
どんなお題目や理想を掲げた所で、戦争そのものは悪であり、戦争を仕掛けた者も、加担した者も、それによって利益を得た者も、全て悪だ。
その『悪』の一人であるマットが、どうしてゴーストを責められるのか。
「…別にお前さんを詰るつもりはない」
ゴーストは背を向けた。
「急ごう。立ち話するような場所じゃない」


