それでも訓練を反復してきたレンジャーであるステビンスとスミスは、見事に戦術自衛隊の隊員達に射撃を命中させる。

頭に1発、胸に2発。

確実にトドメを刺す射撃方法。

撃たれた隊員は、糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちる。

仲間を撃たれた戦術自衛隊の隊員が叫ぶ。

「撃ってきた!ディアボが撃ってきたぞぉ!」

「……?」

その発言に、ステビンスは違和感を覚えた。

アイツら、何を言っている?

俺達が、ディアボだって?

「何を馬鹿な…見れば分かるだろう。ディアボは流暢に喋る訳ないし、大体ディアボはその証に、異常なほど目が真っ赤に…」

言いかけたステビンスに。

「おい、ステビンス」

スミスが口を挟んだ。

「何だお前…その真っ赤な目は…」