膝が使えないならば足首や股関節のみで。

ステビンスはぎこちないながらも突進を続行し、マットに迫る!

痛みを感じないのか、膝が完全に壊れて歩けなくなる事への恐怖はないのか。

ディアボ化する事で、そういった苦痛や恐怖まで麻痺してしまうのかもしれない。

とても膝を壊されているとは思えないスピードで接近してくるステビンスを、ジェフはフルオート射撃で止めようとするが。

「がはっ!」

M4カービンのマンストッピングパワーでも止められない。

全身に5.56ミリ弾を浴びながらも止まる事なく、ステビンスはジェフを体当たりで吹き飛ばす!

更にはマットの首を両手で摑み。

「待たせたな、マット!」

甲板に後頭部から叩きつける!

「いよいよ処刑タイムだ!」