ステビンスはマットとジェフを見る。

「お前達だってそうだろう。お前達は兵士だ。戦う事を生業とし、戦う事しか知らない。戦争が根絶され、争いのない平和な世界とやらになってみろ。お前達はお払い箱になる。ベトナム戦争から帰ってきた帰還兵達に、アメリカ国民はどんな態度を見せた?職をなくし、行き場を失ったのは、命懸けで戦った、戦う事しか知らない兵士だ」

声を荒げ、ステビンスはマット達を指差す。

「俺達兵士は、戦う事でしか存在価値がないんだ!戦場でのみ、俺達には存在価値がある!世界のどこかで戦争が起きている限り、俺達は生きていられるんだ!この世界にいる俺達と同じ、戦う事しか知らない憐れな兵士達の為に、俺は兵士の必要とされる理想の世界を…」

言いかけたステビンスの頭を。

「!?」

マットはM16A2で撃った。

「もういい…それ以上言うな。吐き気がする」