自分の乗ってきたヘリに、離脱するように合図するステビンス。

オスカー型からのミサイル発射が始まり、周囲の水域に展開していた敵艦隊が次々と撃沈される中。

「やってくれたなぁ、マット…これだけの艦隊を編成するのに、どれだけの金と労力と時間をかけたと思ってんだ」

ステビンスは倒れたままのマットの胸倉を摑み、また片手で持ち上げる。

「本当は俺達の組織に勧誘しようと思ってたんだ…テロ指定組織の同盟に、お前も参加しないかって…だけどどうせ答えはNOだろ?だから…」

ステビンスの口端が残忍に歪む。

「もうここで殺す事にするよ」