鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)

続いて屋上に上がってくるマットを援護しながら、ジェフは発信塔を見た。

5メートルほどの高さの発信塔。

その足元には、ジャミング機器の電源が設置してある。

あれを爆破すれば、発信塔は倒壊する筈だ。

「マット、C4は持っているな?」

「はい!」

物陰に隠れて牽制射撃を行っていたマットが頷く。

「よし、発信塔の電源を爆破しろ!援護する!」

そこら中から撃ってくるディアボを正確な射撃で仕留めながら、ジェフが叫んだ。

ジェフの発砲で勢いの衰える銃撃。

その隙を突いて、マットは転がり込むように発信塔の足元へ。

手際よくC4を仕掛ける。