ジャミングにより無線は通じない。

ここでの作戦会議以降は、現地での無線での連携は難しい。

発信塔を破壊して通信が回復するまでは、各部隊は持ち場を確保しつつ待機するしかない。

「サンダース軍曹」

スティールがジェフを見る。

「証券取引所への潜入及び発信塔の爆破を任せる。構わないな?」

「…ええ」

言いつつも、ジェフはスティールを睨んだ。

クソ真面目で規則規則と喧しいスティールは、荒くれ者で規律を乱しがちな俺達D-Boyを目の仇にしている。

危険な任務も自分のレンジャーの部下ではなく、D-Boyにやらせようってハラだ。

あのハゲ野郎め。