迫撃砲を黙らせた小川達。

しかし。

「くぅっっ!」

麗華が急いで頭を下げる。

仲間を殺られた事に怒りを覚えたのか、ディアボ達の攻勢は更に激しさを増してきた。

容赦なく見舞われるRPG。

部屋の中に放り込まれた手榴弾を、三浦が慌てて外に投げ返す。

が、飛距離が足りず。

「ぐぁっ!」

手榴弾の破片が三浦の顔を傷つける!

「み、三浦君!」

駆け寄る麗華。

「大丈夫だ…」

そう言ったものの、三浦の顔の左半分は血塗れだった。

麗華がウエストポーチの中から救急キットを取り出し、応急手当を施す。