「麗華」

三浦が振り向き、部屋の中にいる麗華を呼ぶ。

「あの砲手をやれるか?」

「うん、やってみる!」

麗華が試作型対戦車狙撃銃を構える。

狙い撃ちにされない程度に窓際に近づき、窓枠に狙撃銃を固定してテレスコピックサイトを覗く。

狙うは屋上のディアボ達。

奴らを仕留めれば迫撃砲は沈黙する。

爆発にも似た凄まじい発砲音と共に発射された、14.5ミリ弾。

見事なヘッドショットを披露した麗華によって、砲手の頭部が爆ぜる。

更に第二射。

今度は砲弾を装填していたディアボの上半身に大きな風穴が開いた。

麗華のスナイパーとしての腕前は、半年前よりも格段に進歩している。