「いいか、よく聞いてくれ」

小川が隊員達に告げる。

「わかっていると思うが、ここからは長丁場になる。無線も通じず、本隊の到着もいつになるとは言えん。限られた弾薬でこの場を確保しなければならん」

谷口、小暮、三浦、マットが頷く。

「そこで、本隊到着まではこちらからの攻撃は極力控える。消極的ではあるが、向かってくるディアボのみを撃て。これは弾薬を出来る限り消費しないようにする為だ」

どんなに攻撃を受けても、こちらは守りに徹する。

それが小川の考えた作戦だった。