小川分隊、そしてマットの練度は高い。

この状況下でも射撃を命中させ、ディアボ達を仕留める。

が、それも僅かばかりの抵抗。

人数が違えば物量も違う。

小川分隊がほんの数発撃つ度に、ディアボ達は手榴弾やRPGで反撃してくる。

まるで戦車でも相手にしているようだ。

「きゃ…きゃあぁあぁぁあぁぁっ!」

実戦を経験し、少々の事では動じなくなった麗華や豊田でさえ、この凄まじい攻撃には娘らしい悲鳴を上げる。

身を潜めていれば、しのげる銃撃。

しかしそれが『砲撃』や『爆撃』となると、いずれは遮蔽物ごと吹き飛ばされるのではないかという恐怖を感じてしまう。

最早隠れる場所などない。

そんな戦慄を覚えた。