「まぁ仮に要請できたとしても、ジャミングがかけられていたら赤外線センサーやレーダー測距が使い物にならないがな」

射撃したものの、倍返し以上の激しい反撃を受け、小暮が慌てて頭を引っ込める。

「呑気な事言ってる場合じゃないですよ!」

手榴弾やRPGの爆発に、豊田が身を竦ませる。

「このままじゃ私達嬲り殺しにされちゃいますよ!どうにかしないと!」

「っっ…」

歯噛みする小川。

ソマリアに現地入りする前に、装備は整えてきている。

弾薬や手榴弾はありったけ持ってきている。

「支援要請が出来ない以上、泣き言を言っていても仕方がない。ここは俺達だけで切り抜けるしかない」

「そんな…」

麗華が青ざめる。