建物の四隅を確保するチョーク。

周囲に敵影らしきものは見当たらない。

マット達の強襲に泡を食って、反撃の準備に時間がかかっているのか。

だとしたら好都合だ。

『突入する』

建物入り口の左右に張り付き、アイコンタクトで意思の疎通をするマットとステビンス。

『行くぞ!』

ステビンスが扉を開け、マットが素早くM16A2の銃口を入り口に向ける! 

…建物の中は真っ暗だ。

人の気配はないように思えた。