2011年7月から8月にかけて、アル・シャバブはモガディシュ市内においてアフリカ連合派遣部隊と交戦するも、市内からの撤退を余儀なくされる。

また同年10月にはソマリア南部へケニア軍の陸上部隊が進出した他、翌月にはケニア軍機が爆撃を実施。

更に同じ時期よりエチオピア国境ではエチオピア軍の侵攻が盛んに報じられるなど、アル・シャバブに対する国際的な包囲網が敷かれるようになった。

そんな中、アル・シャバブにある情報が飛び込んでくる。

ソマリア暫定連邦政府に対し、アメリカ軍が食糧支援を行うという。

常に戦闘の続くモガディシュでは、食糧の確保も儘ならない市民が数多くいる。

そういった市民に対する救済措置なのだろう。

アル・シャバブはそれを見逃さなかった。