このままでは国賊として、自分は軍法会議ものの犯罪者となってしまう。
習志野駐屯地司令は焦っていた。
何とか助けを求めなければ。
今まで国防総省長官には、尽くしてやってきたのだ。
手となり足となり、彼の思惑通りに動いてきた。
ならばこんな時くらい、自分の役に立ち、助けになってくれて当然だろう。
しかし。
「何故だっ、どうしてだっ?」
狼狽する司令。
何度かけても電話は繋がらなかった。
何度も何度もかけ直し、しつこくしつこくコールすれども繋がらない。
早く出ろ、こちらは緊急事態だというのに!
受話器を握り締めたまま、20回目のコール音がする頃。
「……」
司令は気がついた。
国防総省長官は、己の保身の為に、司令を『切り捨てた』のだという事を。
受話器を落とし、愕然とする司令。
…司令室の外を、逮捕の為にやって来る戦術自衛隊員の足音が近づいてきていた…。
習志野駐屯地司令は焦っていた。
何とか助けを求めなければ。
今まで国防総省長官には、尽くしてやってきたのだ。
手となり足となり、彼の思惑通りに動いてきた。
ならばこんな時くらい、自分の役に立ち、助けになってくれて当然だろう。
しかし。
「何故だっ、どうしてだっ?」
狼狽する司令。
何度かけても電話は繋がらなかった。
何度も何度もかけ直し、しつこくしつこくコールすれども繋がらない。
早く出ろ、こちらは緊急事態だというのに!
受話器を握り締めたまま、20回目のコール音がする頃。
「……」
司令は気がついた。
国防総省長官は、己の保身の為に、司令を『切り捨てた』のだという事を。
受話器を落とし、愕然とする司令。
…司令室の外を、逮捕の為にやって来る戦術自衛隊員の足音が近づいてきていた…。


