マットが軍用無線を通じて語った衝撃の事実は、全米の米軍基地は勿論の事、一時間後には日本の全戦術自衛隊駐屯地にも伝わった。

軍や戦術自衛隊が、自国の兵士や隊員を実験台にして兵器を開発するという許されざる行為。

それを阻止する為に、裏切り者の汚名を着せられてまで立ち上がった小川分隊とマット。

アメリカと日本はすぐに事実関係を調査する。

その事で大きくうろたえた人物がいた。

戦術陸上自衛隊習志野駐屯地司令。

小川分隊の所属する駐屯地の司令であり、小川分隊を『実験分隊』として様々な危険な任務に就かせていた人物でもある。

己の身に危険が迫った事を悟り、彼はすぐに国際電話をかける。

アメリカ国防総省長官。

新種生物をベースとした兵器であるディアボ開発を指示した元凶であり、今回のナノマシン兵器の開発をも指示した人物。

習志野駐屯地司令に圧力をかけ、戦術自衛隊にも協力させていた。