小川分隊とマット、計七人での反撃には、流石のフォートベニング基地の警備兵達も手を焼く。

ストライカーでさえ、三浦、そして小暮も加わってのグレネードランチャーでの攻撃に動けずにいるのだ。

「小川、アレを使おう」

マットが近くに停めてあったジープを指差す。

基地内の移動で使用されている非武装の米軍のジープだ。

素早く乗り込んだ小川は、エンジンをかける。

敷地内の車両という事で、キーは付けたままになっていたのだ。

「小暮三等陸曹、マット、乗れ!」

小川の呼びかけに応じて、二人もジープに乗り込む。

「突っ込むぞ、しっかり捕まってろ!」

アクセルを踏み込んだ小川は、そのままフェンスを突き破って基地外へと脱出する!