その時だった。

ストライカーの側面装甲で爆発!

見れば。

「小川分隊長、こっちだ!」

基地敷地を囲むフェンスの外から、外部で待機していた三浦がM203グレネードランチャーでストライカーを狙い撃っている。

彼だけではない。

小川達を捕縛しようと迫ってくる警備の兵士達を、谷口が、豊田が足止めする。

更に離れた位置からは、麗華の試作型対戦車狙撃銃が火を噴き、ストライカーの装甲に14.5ミリ弾を叩き込んでいる。

麗華の狙撃ですら貫通できないストライカーの装甲だったが、それでも牽制には有効だ。

「今のうちに、さぁ早く!」

豊田が手招きする。