「くそっ!」

踵を返す小川。

大量のナノマシン兵器を乗せた輸送機がソマリアに向かって既に二日。

最早手遅れかもしれないが、手を拱いている訳にはいかない。

「急いでソマリアに向かう!」

小川は歯噛みした。

「そんなものをばら撒かれてみろ…内戦の火種にガソリンを注ぐようなものだ…!」