「す、好きです！」



顔を真っ赤にして私は目の前の、相沢くんに想いを告げた。

入学式、相沢くんと隣の席になり、あまり仲はいいとは言えないけど少し話はする仲だった。


私は、相沢くんのきちんとした清潔さ、サラサラの色素の薄い髪、はっきりとした主張はしないものの誰にでも気配りの出来る優しさ。その全てに惚れ込んでしまったのです。




相沢くんは私の言葉に少し童顔でどちらかと言うと愛嬌や甘さのある顔をみるみるうちに真っ赤にさせた。

はたから見れば林檎コンビだ。



相沢くんは少し考えるように小首をひねりながら、口を開いた。



「……ごめんなさい、」


本当に申し訳なさそうな表情をする相沢くんに、不覚にもキュンとしてしまう。じゃなくて。

「そ、ですか…」