「おはよ、えっと、篠田だよね」
わざとらしい笑顔になんだかムカついて
「てか、その笑顔嫌い。」
と言ういと、齋藤は私の反応に驚いて急に笑い始めた。
「ハハハハッやばっそんなのはじめて言われた」
こっちの笑顔のほうがいいじゃんと思って少し微笑んだ。
担任の長い雑談も終わり休み時間になると齋藤くんの周りには男子や女子が集まっていた。
「こうすけお前今日も遅刻かよっ」
1人の男子がいうと1人の女の子も齋藤くんに話しかけた。
「こうすけー、今日帰り遊ぼーよ」
齋藤は私が一年生のときはいってすぐカッコいいと噂があった。
カッコいいだけじゃなくてサッカーをしていてスポーツが得意だし誰に対しても優しいので女子にモテる。
「や、俺今日はサッカーの気分だから。な、だからはやとサッカーしよーぜ。」
さっき「こうすけおせーよ!」と言ってた男子に言った。
「しょうがねぇな。」
と呆れながら笑う。
なんか、ずるいな
みんなに好かれてて
…なんてただの嫉妬か
