齋藤があの笑顔で私に一歩詰め寄る。 私も思わず後ろに一歩下がる。 「な、なにいって…」 「そんな顔で否定するの?」 そう言うとまたもう一歩私に近づく。 やっぱり私も後ろに一歩下がる。 「そ、そんな顔って…」 齋藤くんがまたまた一歩私に近づくから私も一歩さがる。 ――ガタッ もう後ろには行けなくて壁にぶつかる。