「はぁ、はぁ… やっとついた…」 双葉峠に続く道を一気に駆け上がって、ぜぇぜぇ言いながら息を吐いた 吹いてくる風が心地よい… 向こう側には、海も見える あ、あそこはおじいちゃんの家かな? 手をかざしながら、遠くの方を眺めてみた 「あぁ~、とれないよう」 「…?」 しばらくそうしていると、向こう側からそんな声が聞こえてきた。