闇と光




「それは、校長にはSPがついている。」


「SPついているからってなんで尻崎学園に通わなくちゃなら
どうせSPは弱いのにっ!


あたし一人で殺れる。」


あたしは父さんを睨みつけた。



「校長についているSPは…




葉山家がついているんだよ」



葉山家!?
葉山家ってSPが物凄く強くて一般のSPより強い所。


「なんで葉山家が!?」


「さぁな。俺には分からん…


だからお前に調べてもらう。
杏、お前に尻崎学園に入学してもらう。」

「入学……」


入学…。
あういう所に行ったら……友達、出来るかな…


「杏、余計な事考えるなよ。


お前は暗殺の事だけ考えればいい」


「っ! そ、そんなの分かってる!!」

「それならいい。

お前は俺のゆう事だけ聞けばいいからな、杏」


この言葉はあたしを締め付けている。
小さい頃から聞かされた言葉…


その教えを守って今日まで生きてきた。
あたしは…本当に父さんのゆう事を聞かなきゃならないの?って最近思う時がある。



「うん…。」


「分かったならいい。

尻崎学園に入学する日は3日後だ。



もう部屋に戻れ。」

あたしは父さんに返事をしないままリビングを出ていった。





「尚也、美紀いるなら出てこい。」

尚也と美紀がヒュンと現れた。


「まったく…お前らは人の話を盗み聞きが大好きなんだな」


はぁーっとため息をしながら言った。



「お前ら、杏のさっきの言葉どう思う…」

「あたしは、友達が欲しいって顔してた用にみえたわ」

“俺も"と尚也は腕を組みながら言った。


「あっ、でも大丈夫だぜ親父。


俺が杏に忠告したから。」


すると父はフッと笑った。
それにつられて、尚也と美紀もフッと笑った。


「杏に友達なんて必要ないもんね♪



まぁ、友達ができたら………





その子を殺っちゃうから。」

美紀はニコニコしながら言った。
実は美紀は杏の目の前では幼稚な行動をしている。
それを知っているのが尚也と父と母と使用人のごく一部の人だげ。


「あいからわず、美紀は怖いな。」

「まぁね♪」





この話をしている事は杏はまったく知らない…