「杏、学校はどうだったか?」
と、杏の父さんが聞いた。
「……授業っていうの簡単すぎて眠たくなる。
しかも、クラスの奴らがうるさい。
でも、楽しいよ。以外と……」
あんな所、楽しくなんかないって思ってた。
でも…楽しいんだね。
「杏、友達はつくったのか?」
「……つくってないよ。」
どうせ
つくったらダメなんでしょ?
だからつくらないよ。友達なんか。
「つくろうっと思うなよ。
お前は仕事であの学園に入ってるんだから」
「知ってる。そんな事」
知ってる……知ってる。
あたしは仕事であの学園に入ったんだから。
「そうか、ならいい」
そして、あたしは食事を終えると自分の部屋に戻った。

