『お前は俺のゆう事だけ聞いていればいい。』
『……』
『お前は俺のゆう事だけ聞いていればいい。』
やめて。
やめてよ…
『お前は俺のゆう事だけ聞いていればいい。』
お願い…
あたしはもう……暗殺なんか、やりたくない。
『杏! お前は俺のゆう事だけ聞いていればいい。』
───…
あたしはガバッと身体お起こした。
「はぁ…はぁ…夢?
てか、あたしいつの間に寝てたのよ。」
多分、今日の学校の疲れで寝たんだろう。
しかし…怖い夢見たな。
やっぱり、あたしは暗殺は辞めれないのかな?
やばい、涙が出てきそう。
あたしは泣いたら駄目なんだ。
幼い頃から言われてきた。
『泣いたら、お前は自分から逃げてる』って。
一度でもいいから……
泣いてみたい。
まぁ、無理だけどさ。

