帰りの電車で新しく登録されたアドレスを眺めた。

遥の番号…。


杏奈の携帯に入ってきた貴方の存在に、これからどんどん胸の鼓動を打たれるなんて知らずに…。




手にした携帯を握りしめる。


ガラスに映った顔が自分でもわかる位に緩んでる。





目が合うだけで胸がギューってなったり…。


貴方の言葉1つに喜んだり…。


貴方の好きな物を好きになりたかったり…。




平凡な日常から彗星みたいに現れた…。






この気持ちを…、この出会いを…。


運命と呼ぶ以外に例えようがないんじゃないかな。




今でも信じてるの…。




遥と出会えたあの日は運命だった…。



遥に恋をする為に生きてきたんだって…。