生涯の人… 〜Dearest〜

一緒に見たしし座流星群。



会えないと思ってたのに終電で来てくれて願いが届いた気がした。

夜空に広がる流れ星が…彼の心を包むみたいに降り注いでく。


横顔から瞳が離せなくて、杏奈を見て欲しい…って手を繋いだ…。


あの夜の白い息。

彼が貸してくれたチェックのシャツ…。


頭から離れないあの光景に…何度ドキドキしたかわからない。






彼の心の中を覗いた日。


大切な人が居るって聞いた…。







胸は張り裂けそうだったのに…、心は走りだしてた冬中。

これが恋なんだって事を知った……。


途中で辞める事なんて無理で。
この胸の高鳴りを聞こえないふりは出来なくなってた。






痛さも知った。


我慢も覚えた。






自分の弱さに涙が止まらなかった……。















    “成長”




彼と出逢ってからこの言葉が杏奈のテーマになってた。


自分も成長する恋がいい。

それで彼と一緒に歩けるなら。



誰にだってある自分の弱い所…。

でも…その弱さと向き合おうとしてる彼の姿に……










惹かれて止みませんでした。











杏奈には持ってない“自分らしさ”


大切な人を一途に想う部分。





寄り添うだけが愛じゃないって事…、教えてくれた。



切なくて……

それでも愛しい2年間。