なに、なんて?

一緒に住む?


「なにいってるの?一緒に住むって、同情でいってるの?傷だらけのあたしが可哀想だから?」


彼が理解できない
あたしなんかと暮らしたいなんて思う人いない


同情なんかいやだ


「同情とかじゃない。君は心が綺麗だから一緒にいたいと思ったんだよ。」


「心が綺麗…?。」


「そ、心がね。ま、とりあえずじゃあ、交渉成立ってことでよろしく。」

「…え?。」

「なに嫌なの?」


やじゃない…


けど
いいの?


「やじゃない…」


「じゃいいじゃん。」


こんなに彼に甘えても
いいの?

もしかしたらあたしの家庭のことも知ってる人なのかもしれない



こうして
謎の彼とあたしの
不思議な同居生活がはじまった