鈍感彼女と独り占め彼氏

〈Side翔(かける)〉
あぁ……
めんどくさ……
今日は1限目から高1と合同授業だ。
俺が面倒だと言うのには、理由がある。
これだ。
「おはよう♪翔ぅ♪」
「ん?おはよ」
「キャァァ!!!」
うわ……
うぜぇ。
一応自覚はしている。
俺はモテる。
別に、ナルシストな訳じゃない。
でも、さすがに毎日あれが続いたら誰でも気づくだろ?
「さっきの痛かったんだよね~
どうやって謝ってもらおうかな…?」
朝から何やってんだか……
絡まれている子は……
すごく可愛い。
何か、ただ可愛いなと思った。
いつもはほっとくけど……
ま、今回だけは。
「朝っぱらから何やってんだよ」
「はぁ?」
「目障りなんだけど。」
「うるさいな。
つーか、誰かと思ったら超モテ男の
藤堂 翔くんじゃんかぁ~」
「だから?」
「いつもは何もしないくせに、何で今日はつっかかってきた訳?」
一瞬ギクッとしたが平常心を保って、答えた。
「別に。意味は無いけど?」
「ふーん?」
「あ、あの……」
彼女は少しだけ口を開いた。
声も可愛いな。
「あ、もうチャイム鳴るじゃん。
はぁ……
今日は大物だったのに……
でもこれで終わると思わない方が良いよ?じゃ、またね☆」
「大丈夫か?」
「はい!ありがとうございます!」
ヤバっ……
マジ可愛い///
「お前、もしかして1-Bか?」
「はい」
「俺、2-B」
「 今日の合同授業の?」
「そ。だから一緒に行こ。」
「は、はい」
俺は女に嫌な思い出があって、なかなか信用できないんだけど、こいつは何か信じてもいいかもな。ふと、そう思った。



決めた。

―こいつ、俺の女にする。