〈Sideかよ〉

「おっはよ~!」
「おはよー。朝からテンション高いね、何かあった?」
「実はね……
今日の占い1位だったの!」
「…………」
「?どうかした?」
「いや、何てゆうかバカっぽいな~って」
「ひ、ひどいっっ」

―キーンコーンカーンコーン…………―

朝のたわいのない会話の途中、チャイムがなった。
「おい、木之本!」
「ふぁい!?」
「お前、今日日番だろ!」
「あぁぁぁぁ!す、すみません……」
はははっとクラスに笑いがおこる。

恥ずかしぃー///

そのあと、朝礼の間ずっと怒られた。
「先生もあんなに起こらなくてもいいのにー」
「かよが悪いんでしょ。
何回目だと思ってんのよ」
「まぁそうなんだけどさ」
はぁ…
ついてないなぁ……
朝から先生に怒られるなんて…
占いのウソつき!
「かよ~、1限目から移動だよ~」
「えぇ!?」
「あと5分!」
今日やっぱ、ついてない!
「あたし先行っとくよ!」
「わ、わかった!」
急がなきゃ~!

何とか準備をして、廊下をダッシュ!
してたんだけど……
「痛っ」
「うわっ」
前を見てなくて人にぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさいっ」
「ちゃんと前見……」
「?」
「ふーん、君が噂の鈍感girl……
木之本 かよちゃんだね…?」
「何で私の名前を?」
「そんなことはどーだっていいんだよ」
「!?」
恐らく先輩と思われる人はグッと顔を寄せてきた。
「さっきの痛かったんだよね~
どうやって謝ってもらおうかな…?」
そう言いながら、ニヤッと笑う。
「あ、あの……」
そのとき……、








私の一生の王子様があらわれたんだ。