青空広がれ

彼氏ー玲


「ねぇ、晴。
 あたし、なにがあったの?」

「・・・」

「教えて、晴。あたしら親友でしょ?
 あたしにはどうして男子の記憶がないの?」

「・・・
 教えたら、玲泣くよ」

「いいよ。
 知りたいの・・・お願い」

「だめ・・・
 玲、思いだしたら傷ついちゃう。
 傷ついた玲なんて見たくない」

傷なんてつかないよ・・・

だって、今のあたし

「寂しいんだもの。
 何かが足りないの
 あたしの中で何か大事なものが抜けてる
 とっても寂しいの・・・」

「それは・・・」

ほら、言葉に詰まる

それは、あたしの大事なものが男子だということ