「あたし、翔が好きだったのよ。
 ねえ、知ってた?」

「・・・まぢ・・・」

「何のために同じ学校にしたと思ってるの?
 興味ないサッカー部入って
 マネージャーまでして、
 高校のランクも三つも下げて
 何のために玲ちゃんに近づいたと思ってるの?」

「蒼空、てめぇ、玲のこと・・・」

「そうよ、利用しようとしたわよ。
 ちょろそうな女の子だったもの」

「玲を利用・・・」

「でも、無理だったわ
 あの純粋無垢な瞳をあたしに向けるから
 素直で可愛くって
 人懐っこくて・・・」

「・・・」

「翔の横で笑ってる玲ちゃん、
 とっても可愛いんだもの」

「・・・」

「玲ちゃんの横で笑ってる翔
 とっても幸せそうで・・・」