青空広がれ

男ー翔


「みなさん、ご迷惑おかけしました」
「どうぞ中へ!!」
玲、元気か!!
よかったー
「玲ちゃん、私よ!」
「蒼空先輩ー!!」
「玲ちゃん、大丈夫?
 痛くはない?」
「美優先輩・・・
 痛くはないです!!」
「玲ちゃん、助けれなくてごめんね!」
「本当にごめん、あたしが不甲斐ないばかりに」
蒼空も美優も沢山働いてくれた
玲が無事なのは二人のおかげだ
なのに俺は・・・
何もできなかった・・・
「・・・あの、先輩。
 あたし・・・どうしたんですか?」
えっ?
覚えてない・・・?
「玲ちゃん、覚えてないの?」
「・・・はい」
「そっか、忘れた方がいいんだよ」