高2の10月。


高校生活の半分を終えた今思う事は
衣替えしたばかりのブレザーがちょっと暑いとか
進路調査のプリントを配る担任の話が長くてうざいとか
そんなくだらない事ばかりで。


青春らしい悩みはと突き詰めるなら
半年前からつきあってる彼女と分かれるいい口実が見つからなくて
離れるに離れられない事くらいだろうか。


我ながら
普通を絵に描いたような男子校生だと思う。


いや、でもやっぱ
普通よりちょっと無気力かな。


だけど
特別に目立って好かれてもいなければ嫌われてもおらず
数人の男友達とは仲が良いし
彼女にとっては手放したくない彼氏らしいし
不器用ながらまあまあうまく生きようとしている。


ただ、そんな日常にどうしようもない息苦しさを感じずにはいられないだけで。