それから数日たったある日。

あたしは、大学近くのカフェテリアで課題をしながらミルクラテを飲んでいる。


テラス席じゃなくて、室内の見渡しのいい窓際の4人用の席に1人座っていた。


昼すぎで三時すぎと微妙な時間帯だから人がそんなにいない。



「ふー」



課題を始めてどのくらい時間が経過したかわからないけど、半分くらい終わった。



「栞菜!」



ふと誰かに名前を呼ばれて顔をあげた。



「……和也と真子」



2人は私の目の前の空いている席に座った。



「栞菜ありがとな、おかげで真子とつき合えた!」



にこにこと幸せそうな笑顔で言われた。あたしの前じゃ、そんな顔したことないのに。