「え、そーなの?でも、それならよかった」



あたしは、安堵のあまりふーってため息が出た。



「栞菜と真子、何の話?」



直は、ぽかーんとした顔をしていた。



「ふふ、何でもないよ。ね、栞菜ちゃん?」



「うん、それにあたしと真子の秘密だから!」



あたしも真子の話を合わせた。



「なんだよ、それ」



直のことを見ると呆れたようにくすっと笑っていた。



「あ、栞菜ちゃん。私直くんと2人で話したいんだけど、いいかな?」



真子は、控えめに聞いてきた。



「うん、わかった。なら、和也のとこ行ってるから話が終わったら言って?」



「ありがと、栞菜ちゃん」



あたしは、和也のとこに向かった。