いつからか私は君のことを目で追いかけてた、
私の名前は井川凛(いかわりん)
中学1年生。
恋愛は結構自分からいくタイプである。
中学の入学式、
私は『絶対彼氏がほしい!!』
とクラスの男子に期待していた。
だけど…
最初の席は右も左も斜めもイマイチ。
理想は所詮理想だった
ため息をして一言。
「どんまい、私」
それからはなんとなくいい人は見つけるけど
〈気になる〉程度で終わっていた。
5月に入ってすぐ、運動会の練習が始まった。
その頃だった、
運動会の実行委員をしていた
佐藤賢也(さとうけんや)に惹かれていったのは。
彼は学年のトップ、〈一軍〉にいる。
あだなは“さとけん”クラスの中心的存在だと思う。
男子のノリを探るために
「ピースってやって!」と言ったのが初喋り(笑)
その前からLineでやりとりはしていた。
私のタイプはスタンダードな
〈優しくて面白い〉だった
彼は、ぴったりあっていて
その上、好きなアニメも同じ、利き手も同じ、音楽が好き。
という共通点も多かった。
そんなこんなで6月に入った。
