「…お前さぁ、スキありすぎだよな」
意地悪く笑って、あたしの顎を持ち上げる。

ドキドキ…

「なっ…!」
怖くて目をつぶる。
そうすると顎を持ち上げてた手が下がった。

「…キスされるとでも思ったの?」
ククッと笑う藤谷くん。そして壁につけてた手を離す。
あたしは開放されてはぁー…と崩れ落ちるようにペタンと座り込んだ。
「ごめんな。びっくりしたか?これが俺の本性。」