だんだん優乃がかわいそうになってきたのか准恵は追及を止めた。
8時30分から始まるこの学校でいくら7時30分に新しいクラスがわかるとはいえその時間に来る人は少ない。
優乃と准恵はたわいもない会話をして時間を潰していると3人、5人と徐々に教室に人が集まり始めた。
だが刻々と時計の針は8時30分へ向けて動いているが、一向に菊池の姿は現れない。
黒板に「番号順に座ること」と書かれていたので、窓際の前から5列目の席に優乃は座って准恵と話しているが常に教室の扉を注視していた。
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