まだ知らない愛。

なんで!?
総長はてっぺんだからてっぺんに住むの?
いや違うよね…。
瞬さんの家族に会ったら何て言えばいいの!?
おじゃまします?
普通にお邪魔だよね!!

「なんで百面相してんだよ」
クックッて笑いをこらえながら言う瞬さん。
誰のせいだと思ってるのよ…。




『チーン』
エレベーターの音と開くドア。

先に降りた瞬さんの後ろを私は黙って歩いた。



ロックキーを差して開いた瞬さんの…家?
「入れ」
なんで瞬さんはいつも単語なの!
ちょっと命令口調だし!
と言おうとしたけどそんな勇気もなく
私は瞬さんの家に上がった。