まだ知らない愛。

どっちなんだろう?
それでも人を信じて傷つくなら私は一人がいいと思う。
「一人が……いいです」
「……そうか」
そう言うと昴さんはまたパソコンを開いて作業を始めた。
なんでそんなことを聞いたんだろう?
でも一人がいいと言うのは本心だった。
人は必ず裏切る。
だから深くまで関係を持たない。
干渉もしない。
きっとこの人達ともすぐ離れる。
だから……少しの間だけ―……。



その時私は
じっと見つめる漆黒の瞳には気づかなかった。