まだ知らない愛。

「瞬さんって…なんでも出来るんだね…」
夜遅くに電話をしていたのは綾芽さんにではなく、会社や連絡のためだったのだと理解した。
関心なんてもんじゃないよ。
人間として尊敬するよ…。
今もみんなが飲むお酒が無くならないように
ケースから出している。
その口に出さない優しさをみんなは知っている。
だからこんなにも慕われて、自然と人が集まってくるんだ。
私はそんな瞬さんを人として尊敬するよ。
「あ、このあと俺の家にいくぞ」
「ん?分かった」