まだ知らない愛。

涼しい顔で前を向きながら答える瞬さん。
なんで瞬さんは車のヤクザのお兄さんといい、
屋台の人といいヤクザの人と仲いいの！？
なんて黙々と考えながら歩いていると見えてきた場所は少し人混みから外れた場所。
そこには机や椅子が沢山おかれていて、チームの子達もたくさんいた。

私たちに気づくと元気良く挨拶をする。
テーブルの上には数え切れないほど大量に積み上げられたお酒。
「チームの子達がわざわざ場所とりしてくれたの？」
「みたいだな」
ブルーシートが大量に敷かれている上でどんちゃん騒ぎをし出す大樹さんやチームの男の子達。
こんないい場所…何時から場所取りしてくれたんだろう。
「楽しいか？」
向かいの席に座る瞬さんが肘をついて聞いてくる。
「すっごく楽しい！ありがとう瞬さん！」
笑顔で答えると瞬さんも笑顔でかえしてくれた。