まだ知らない愛。

「翔、ありがとう」
「おう」
優しく笑う翔とたくさん話して、昼休みが来るまでには二人だけで盛り上がっていた。

「でさ！聞きたいことあるんだけど」
「なんだ？」
少し抱いていた疑問。
今言うなんて翔にとってはあまり気持ちよくないことかも…。
でもやっぱり聞きたい。
「瞬さんと翔は親友だったのにどうして仲悪くなっちゃったの？」
と控えめに聞くと「お前にまで心配されるとはな！」と笑い出した。
「お前、街歩いてただろ」
「え…いつ？」
「ずっと」