「だって…!離してしまったら、私のこと忘れられそうで…」
「…でも、瞬さんが好きだから別れたんですよね?」
ハッしたような顔をして俯く。
「…」
静かに頷いて涙を流し続ける綾芽さんに歩み寄り、手を握ると驚いたように見る。
「本当に好きだから、好きな人の幸せを想い、別れたんですよね?じゃなきゃ、そんなに好きな人を自ら手放したりしない」
私を見つめる瞳は涙で潤んでいて、揺れている。
「ごめんなさい」
「え?」
「私も瞬さんが好きなの。瞬さんが私を離さない限り、私も瞬さんの傍を離れたくない」
私も真っ直ぐに綾芽さんを見る。
綾芽さんが本気で瞬さんのことを好きだと言うなら、私もちゃんと伝えなきゃいけないと思ったから。
瞬さんへの想いを押し殺して、翔さんのことが好きだと嘘をつき、好きな人の幸せを願う。
「…でも、瞬さんが好きだから別れたんですよね?」
ハッしたような顔をして俯く。
「…」
静かに頷いて涙を流し続ける綾芽さんに歩み寄り、手を握ると驚いたように見る。
「本当に好きだから、好きな人の幸せを想い、別れたんですよね?じゃなきゃ、そんなに好きな人を自ら手放したりしない」
私を見つめる瞳は涙で潤んでいて、揺れている。
「ごめんなさい」
「え?」
「私も瞬さんが好きなの。瞬さんが私を離さない限り、私も瞬さんの傍を離れたくない」
私も真っ直ぐに綾芽さんを見る。
綾芽さんが本気で瞬さんのことを好きだと言うなら、私もちゃんと伝えなきゃいけないと思ったから。
瞬さんへの想いを押し殺して、翔さんのことが好きだと嘘をつき、好きな人の幸せを願う。

