倉庫には行かずそのまま瞬さんの家に行った。
玄関にバックを置いてリビングに入ると瞬さんが「座れ」とソファを指さす。
私の横に瞬さんが座るとソファが揺れた。
「まずひとつ。俺が好きなのは綾芽じゃねえ」
「…」
さっきの話の続きだと理解した私は黙って瞬さんの話を聞いた。
「綾芽と翔が付き合ってるってのは綾芽から聞いた」
「…」
「この間、綾芽に呼び出されたって言っただろ?」
『キスの仕方も変わった?』
頭の中でぎる綾芽さんの言葉。
「あの日…、あいつキスしようとしてきた」
「…っ」
思わず俯く私に優しい声が降ってきた。
「してねぇよ。拒んだ俺にあいつは泣きだしたけどちゃんと俺が好きなのは桜だと伝えた」
そうだったんだ…。
あの言葉は綾芽さんの嘘で、自分を見てくれない瞬さんに対しての意地悪だったんだ…。
ちゃんと私が好きだと言ってくれたのに私は
勝手に勘違いして瞬さんを信じれないと思ったり翔とキスをしたり…最低だ。
「ごめんなさい…」
素直に謝ると優しく頭を撫でながら話し出す。「綾芽は翔の兄貴の女だったんだ」
「…」
「でも二年前、翔の兄貴…奏多は事故で死んだんだ」
そう言って私を抱きしめる。
玄関にバックを置いてリビングに入ると瞬さんが「座れ」とソファを指さす。
私の横に瞬さんが座るとソファが揺れた。
「まずひとつ。俺が好きなのは綾芽じゃねえ」
「…」
さっきの話の続きだと理解した私は黙って瞬さんの話を聞いた。
「綾芽と翔が付き合ってるってのは綾芽から聞いた」
「…」
「この間、綾芽に呼び出されたって言っただろ?」
『キスの仕方も変わった?』
頭の中でぎる綾芽さんの言葉。
「あの日…、あいつキスしようとしてきた」
「…っ」
思わず俯く私に優しい声が降ってきた。
「してねぇよ。拒んだ俺にあいつは泣きだしたけどちゃんと俺が好きなのは桜だと伝えた」
そうだったんだ…。
あの言葉は綾芽さんの嘘で、自分を見てくれない瞬さんに対しての意地悪だったんだ…。
ちゃんと私が好きだと言ってくれたのに私は
勝手に勘違いして瞬さんを信じれないと思ったり翔とキスをしたり…最低だ。
「ごめんなさい…」
素直に謝ると優しく頭を撫でながら話し出す。「綾芽は翔の兄貴の女だったんだ」
「…」
「でも二年前、翔の兄貴…奏多は事故で死んだんだ」
そう言って私を抱きしめる。

