まだ知らない愛。

「あ、適当に座って」
葵さんは冷蔵庫からジュースを取り出し私にくれた。
葵さんって優しいなぁ…
わざわざジュースまでくれるなんて。
「ありがとうございます」
受け取って部屋を見渡していたらまだ奥にも扉があることに気づいた。
あの部屋はなんだろう?誰かの部屋?
「あそこはね、総長部屋だよ」
「へぇ……」
葵さんはエスパー?私の心が読めるの?
向かいに座る葵さんはニコニコ笑っているけど
逆にエスパーだと思うと怖かった。

特に何かをするわけでもなく葵さんと話をしていると部屋の扉が開いた。